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2009年 12月 02日
10月11月とちょっと忙しくなってアップできなかったので、まとめて行きます。
October The Last Kingdom by Bernard Cornwell Alfred the Great(アルフレッド大王)にまつわる三部作の一作目。 9世紀のイングランドはまだ統一されておらず、デンマークから襲ってきたヴァイキングに占領されている王国も少なくなかった。 ヴァイキングの習慣や宗教観などは面白く読めたのですが、戦のシーンがあまりにも多すぎて、ちょっと辟易(笑)。 かなり男の子向きかも?? この作者さん、テレビ化されて有名になった私の大好きなSharpeシリーズを書いた人なので期待していたのですが、この手のものは私はテレビで観たほうが無難かも(爆)。 The Forgotten Garden by Kate Morton 8月のBest Readに選んだThe House at Rivertonと同じ作者さんの作品です。 現代のオーストラリアと100年ほど前のイギリスを結ぶミステリーは前作と同じく非常に読み応えがありました。 100年ほど前のオーストラリアに着いた船から、保護者のいない4歳の幼児が発見される。 船場で働いていた男性の家族に引き取られ、その女の子はNellと名づけられるが、成長して父親に自分の生い立ちを打ち明けられて以来、自分の本当のアイデンティティーを探し出すことに夢中になる。 この作者さん、気に入ってます。 Frenchman's Creek by Daphne du Maurier Daphne du Maurierの作品はRebeccaやMy Cousin Rachelの様に大好きなものから、うーん、イマイチ、と言うものまで結構アタリハズレがあるのですが... これ、ハズレ(笑)。 裕福な貴族の生活に飽き飽きしているLady Donaは夫のいるロンドンからコーンウォールに子供たちと逃避してくる。 そこで出会ったフランス人の海賊と恋に落ちるのだが...。 あまりにもありふれた物語で最後まで読みきった自分をほめてあげたくなりました(汗)。 The Tenant of Wildfell Hall by Anne Bronte (ワイルドフェル・ホールの住人) Bronte姉妹の本はCharlotteのJane Eyre(ジェーン・エア)、EmilyのWuthering Heights(嵐が丘)と読んでいますが、Anneの本は初めてでした。 『嵐が丘』は大人になってから読み直したらなかなか面白かったのですが、この本は『嵐が丘』に並ぶほどスキャンダラスだと当時有名になったそうです。 アン・ブロンテって姉妹の中で一番知名度が低いような気がするのですが、作品としては可もなく不可もなく、かな? ワイルドフェル・ホールというお屋敷は長い間誰も借り手がなかったが、ある日突然Mrs. Grahamとその息子が引っ越してくる。 彼女は未亡人で絵描きのようだが、本当の素性は誰も知らない。 引っ越してきた当時、小さな村の上流階級の人たちは新しい住人が増えたことで興奮し、彼女を歓迎するが、次第に彼女の素性について色々なうわさが飛び交い、人々は彼女を村八分にし始める。 Mrs. Grahamにまつわる真実とは? うーん。 やっぱり私はブロンテ姉妹より、ジェーン・オースティン派です。 November 英雄の書(上・下) by 宮部みゆき この作者の作品は『火車』を英語の翻訳版(なぜ??? 笑)で読んだ事があるだけだったのですが、この作品は全く違うタイプのストーリー。 小学生の友理子の人生はある日突然変わってしまう。 大好きだった兄、大樹がクラスメートを刺し殺してしまいそのまま行方不明になってしまったからだ。 ひょんなことから友理子は兄の部屋にあった『アジュ』と呼ばれるしゃべれる本を見つけ、兄の行動の裏には本と物語の世界における『英雄』にまつわる壮絶な戦いがある、と言うことを知る。 幼い友理子は兄を救い出すために物語の世界に入り込む決意をするのだが...。 ストーリー的には好きなタイプのジャンルなので、上巻を読み始めたときには楽しみだったのですが、もうちょっと細かくストーリーを展開させたらもっと面白かったのに、と物足りないまま終わってしまった感があります。 日本の現代文学って英語の小説に比べてすごく短いと思うのですが、この作品も4冊ぐらいに分けて、もっと細かい人物描写やストーリーの段取りが欲しかった。 下、のほうは特に無理やり先に進めているような気がしてなりませんでした...。 The Girl Who Played with Fireby Stieg Larsson 先月読んだThe Girl with the Dragon Tattooの続きです。 コレはもう、読み始めてから最後まで、食事する時間も惜しいかも?というぐらい面白かった♪ 一作目は翻訳が変だったのですが、この作品はそんなこともなく、とにかくストーリーが面白い。 LisbethはジャーナリストのBlomkvistと一緒に調査した事件のおかげで、得意のコンピューター詐欺で悪人から大金を巻き上げた。 そのお金で優雅な暮らしが出来るようになったLisbethだが、一年近くの海外旅行からストックホルムに戻り普通の生活の基盤を作ろうとした矢先、若いカップルの殺人事件現場で見つかった凶器の拳銃からLisbethの指紋が見つかり、指名手配されてしまう。 Lisbethは事件に関与しているのか? それとも誰かにはめられたのか? 主人公のLisbethには複雑な過去があり、事件の解決と絡んで、過去の謎も少しずつ明らかになっていく。 3作目がイギリスで出版されたばかりなのですがペーパーバックが出るまで待てそうもないので、図書館で予約待ち中(笑)。 中央構造帯 by 内田康夫 この25年ぐらいあまり日本語の本を本でいないので初めて読んだ作家さんですが、面白かったです。 歴史と現在の事件を結びつけるのが典型的なスタイルのようですね。 この作品は超大手銀行で次々と『将門の椅子』と名づけられた席に座る従業員が変死するところからその事件と平将門伝説、そして第二次世界大戦終戦時の出来事を結びつけるストーリー。 80年代バブル時代の銀行の横行を非難する、面白い推理小説でした。 このシリーズ、他にも色々読んでみたいです。 The Gargoyle by Andrew Davidson 以前から気になっていた本なのですが、開けてみたら想像していたのと全く違うストーリーでびっくりしました。 ストレートな歴史推理小説だと思い込んでいたら、ぜんぜん違って、現代のアメリカと600年ほど遡ったヨーロッパ(主にドイツ)を結ぶちょっと説明しにくい物語。 それが、ものすごく面白いんですよ。 本の主人公は冒頭でドラッグとお酒に溺れた結果の交通事故にあい、全身に火傷を負って特別病棟で長い療養生活をすることになる。 肌はほとんど焼けてしまい、片手片足も不自由になり、事故前に美男だった彼の人生は一変する。 絶望の底に陥って自殺ばかりを夢見ていた矢先に、同じ病院で精神病の治療を受けているマリアンヌと出会う。 マリアンヌは自分は600歳を超えている、と言い張り、自分の生い立ちや、『過去』の話を主人公に聞かせるのだが... The Gargoyle、ぜひぜひお勧めです。 10月11月のBest Readsは『The Girl Who Played with Fire』と『The Gargoyle』に決定♪ 参加してます。 ポチっとお願いします。
by melocoton2
| 2009-12-02 22:56
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