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2012年 03月 03日
出世花 (文庫) みをつくしシリーズの高田郁さんのデビュー作だそうです。 みをつくしが終わったら(終わって欲しくないけど!)、この作品もシリーズ化されるらしく、みをつくしと同じ出版社で再出版された文庫本。 この作者さん、好きだなぁ~。 時代物で逆境をひたむきに生きる若い女性が主人公なところはみをつくしシリーズに通じますが、題材はかなり違います。 武士の出身の縁は子供の頃、不義密通で他の男と駆け落ちした母のあだ討ちに出向いた父と共に国を離れるが、江戸で父は頓死。 縁も死に掛けているところをある寺の住職に助けられ、身の振り方が決まるまでという約束でその寺で生活することに。 そのお寺はなくなった方の遺体を洗い清め、火葬をする、いわゆる墓寺で縁は自然になくなった方を送り出す仕事に携わるようになるのだが…。 映画”おくりびと”と同じ題材。 人間の死はデリケートな題材だし、死体を洗い清める、ということは世間から疎まれがちなのだろうけれど、縁の透明な人柄と寺の僧侶、そして毛坊主たちの人柄がすがすがしく、とても後味のいい小説です。 もともと涙もろいのですが、読書中何度も涙してしまった…。 お勧めです。 お気に入り度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。
by melocoton2
| 2012-03-03 03:44
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