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2011年 08月 31日
大好きな小川洋子さんの作品。
ミーナの行進は今まで読んだ同じ作者の作品とちょっと違ったタイプでした。 家庭の事情で一年間、いまだかつてあったことの無い伯母の家に住むことになった朋子。 芦屋にある豪邸でいとこのミーナとの生活が始まる。 ミーナは本とマッチが大好きな喘息持ちの小学校6年生。 ミーナのおばあさん、ローザさんはドイツ出身で、ミーナも、伯父さんもヨーロッパの血を引くエキゾチックな顔立ちをしている。 そして、有名な清涼飲料水を製造する会社のオーナーである伯父さんの家の大きな庭にはペットのカバのポチ子がいるのだった。 裕福なミーナの家族は一見非の打ち所がないように見えるが、実は伯父さんはあまり自宅に寄り付かず、それが家族の生活に影を落としている…。 12-3歳の朋子とミーナの淡い初恋やこっけいなカバの描写、80歳を過ぎたドイツ人のローザおばあちゃんと住み込みの家政婦さんではあるけれど、実は家族の実験を握っている同じく80代米田さんの友情。 読んでいて心が温まる物語ではあるけれど、私はこの作者の他の作品のほうが好みかも? 実は他の作品は"失う"ということがテーマのものが多いので、いつミーナの家族の誰かが欠けるのか、どきどきしながら読んでいたのですが…。 この作品のほうがたぶん万人向けだとは思います(笑)。 お気に入り度: ★★★☆☆(3/5) 過去の小川洋子作品のレヴュー: 密やかな結晶 博士の愛した数式 海 貴婦人Aの蘇生 参加してます。 ポチっとお願いします。
by melocoton2
| 2011-08-31 00:09
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