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2011年 07月 07日
早いもので、また今年も半年終わってしまいましたね。
日本ではこれからまだまだ暑い日が続き夏!!!って感じでしょうけれど、UKを含めてきたヨーロッパでは夏至を越えると毎日着実に日が短くなるので、ちょっと悲しいです(笑)。 さ、気を取り直して6月に読んだ本のまとめです! 1. The Blasphemer by Nigel Farndale この頃よくあるタイプの過去(第一次世界大戦)と現在を行き来するストーリー。 大学の講師でテレビの科学を紹介する番組で人気のあるダニエルとダニエルの曾おじいさんであるアンドリューの身の回りに起きる事件を辿り、信仰とは何か、と問いかける作品。 ダニエルはなんか実在のテレビで有名な科学者二人を足して2で割ったようなキャラクターでオリジナリティーに欠けるなと思ったのですが、結局のところ科学を信じるばかりに神の存在、宗教、信仰を否定するダニエルがさまざまな(かなり非現実的な)経験を通して非科学的なことにも心を開いていくのだろうか、というのが物語の焦点。 この作家さんの作品初めて読んだのですが(これがデビュー作?)、文章は面白いし、人物の描写もなかなかうまい。 ただ物語自体が私にはどうしてもしっくり来ないことが多すぎて、あまり説得力がないなぁ、というのが率直な感想です。 お勧め度: ★★★☆☆(3/5) 2.プリンセス・トヨトミ by 万城目 学 今映画化されて話題の作品だそうですね。 帰省中にふと手にとって買ってきたのですが、てっきり時代物だと思い込んでいたので、読み始めてがっかり(笑)。 ぜんぜん路線が違った!!!! 小説、というより、漫画みたいな作品だな、という印象でした。 ニヒルな上司、背が低く太っていてちょっとうざったいけれど勘の利く中堅の男性、フランス人とのハーフのモデルのような美貌の持ち主の若き女性エリート。 この3人は会計検査院の調査官で大阪へ出張検査に出向かう。 そこで彼らを待ち受けていたのは今までに例を見ない検査相手だった。 うーん、まあ、漫画を読むような軽い気持ちで読む分にはいいんじゃないでしょうかね(笑)。 お勧め度: お勧め度: ★★★☆☆(3/5) 3. Number9dream by David Mitchell 大好きなDavid Mitchellの作品でこれだけ未読だったのです。 読み終わった感想は、『未読のままでよかったのに…』(爆)。 こんなに読破するのが苦しかった作品は久しぶりです(笑)。 私主人公がデイ・ドリームの世界に入り込んでしまったり、夢の世界の描写が延々と続く作品が大の苦手なのですが、これはまさにそれなのです!!!! 夢だけじゃなくて、ビデオゲームの世界にも入り込んじゃったりして。 David Mitchellの作品は結構いろんな国やいろんな時代に入り込んでいくサイエンス・フィクションがらみが多いので、それはいいのですが、この作品、もしかして彼の一番初期の作品なのでは? 舞台は日本。 それも外国人の日本のビデオゲームに没頭している若者たちが頭の中に描いているような日本です。 主だったストーリーは結構シンプルで、主人公が生まれて一度も目にしたことのない父を探しに屋久島からはるばる上京して、父の弁護士を通じて父の居所や名前などを探し出そうとする、ということなのですが…。 この小説、日本オタクのヨーロッパ人の若者たちのために書かれたのかしら?(あの『かもめ食堂』に出てくるフィンランド人のお兄ちゃんみたいな人たちね^^;)。 お勧め度: ★☆☆☆☆(1/5) 4. こぐれひでこのおいしいスケッチ by こぐれひでこ これは面白かったです! こぐれひでこさんって私はあまり聞いたことないお名前だったのですが、食べ物・お料理に関するエッセイだったので買ってみました。 まあ、食いしん坊さんの考えることはみんな同じなんだなぁと。 お友達のおうちやレストランで食べたおいしいものを自宅で簡単に再現する。 分量とかにこだわらない簡単なレシピの覚書が満載で、楽しい読み物でした。 『中華風揚げソラマメ』とかすぐにでも真似したいものもあるし。 『初鰹のカルパッチョ』とか、食べたくてじたばたするものもあり。 お勧め度:★★★★☆ (4/5) 今月はなんとなく不作の月でしたがBest Readは『こぐれひでこのおいしいスケッチ』 決定です! 参加してます。 ポチっとお願いします。
by melocoton2
| 2011-07-07 01:22
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