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2009年 08月 03日
2009年も後半ですね。
今月は日本語の本は一冊も読みませんでした。 手持ちの未読の日本語の本がお友達から借りている小説上下一編だけになってしまって、 その本がどうも登場人物の名前などが覚えられなくて前に進まないのです^^;。 まあ、そのうち読破できるでしょう(汗)。 1.Sovereign by C.J. Sansom このところ、出来る限り読み捨て系の本はチャリティーショップで買うようにしているのですが、近所のお気に入りのチャリティーショップで1ポンドで売っていたこの本、すごく面白かったんです。 どう見てもまったく新品だったので、すごくお得感♪ 歴史物+殺人事件物というわたしにとっては結構たまらないコンビネーション。 舞台はヘンリー8世時代のイングランド。 弁護士のShardlakeはヘンリー8世が北イングランドのヨークへ向うのに先立ち、ヨークへ到着する。 ShardlakeとアシスタントのBarakはヨーク市民の王室への請願事項の申し立て業務に携わるとともに、王室のために囚人を擁護する役目を課されている。 そんな中、Shardlakeは殺人事件の第一発見者となり、自らも命を狙われるようになるのだが…。 16世紀のイングランドの政治状況、カトリックとヘンリー8世の対立、北イングランドと王室の対立、17歳のキャサリン女王にまつわる逸話などなど面白い要素が満載な上に、殺人事件にまつわる人間関係が暴かれていく様子が非常に面白かった。 気に入ったので今月は続きのRevelation(↓参照)も読みました♪ 2.A Spot of Bother by Mark Haddon 同じ作者のThe Curious Incident of the Dog in the Night-Timeを何年か前に読んでとても気に入ったので、この本をチャリティーショップで見たとき、すぐに購入しました。 同じく一ポンド^^。 おもちゃの会社を定年退職したGeorgeはある日腰に斑点を見つけ、自分がガンだと思い込み精神的に参ってしまう。 医者にはタダの皮膚病を診断されるにもかかわらず、思い込みから抜けられず、娘の結婚式にも出席できない、とパニックに陥る。 何年も一緒に生活した血のつながった家族同士って、結構お互いを理解し合えていない、というテーマを面白可笑しく、しかも問題回避しないで描いた傑作です。 ぜひぜひお勧め。 3.The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society by Mary Ann Shaffer & Anne Barrows 上記のA Spot of Botherを出かけ中に読み終わってしまって、半ばパニック状態で本屋さんに駆け込んで買った本です。 ユニークな題名に惹かれたのですが、期待を裏切りませんでした。 作者のMary Ann Shafferはこの本の出版を待たずに他界されてしまったそうで、姪っ子さんのAnne Barrowsが出版までの課程をお手伝いしたそうです。 第二次世界大戦後、ロンドン在住の作家、Julietはふとしたことからガーンジー島のThe Guernsey Literary and Potato Peel Pie Societyのメンバーと名乗る男性から手紙をもらい、ガーンジー島のナチスドイツ占領下の歴史に興味を持つ。 新しい本の題材にするべくJulietはガーンジー島の住民と文通を始めるが、とうとう自分自身が島を訪れることになる。 人々のふれあいを中心にあまり知られていないガーンジー島の歴史を垣間見ることができ、ほのぼのとした気分にしてくれる素敵な本です。 亡くなった作者はアメリカ人だったそうですが、イングランド人の戦後当時のしゃべり方や表現を見事に再現している印象を受けました。 ちなみにガーンジーにはガーンジー語というブレトン語に近い言葉もあるのですが、現在絶滅に瀕しています。 4.Revelation by C.J. Sansom ↑のSovereignとおなじShardlakeシリーズの最新作です。 今回の舞台はロンドン。 ヨークでの出来事を境に政治にはかかわらず、弁護士として静かに暮らそうと誓ったShardlakeだが、友人で同僚の弁護士が何者かに残酷に殺され、再び政治に巻き込まれることになる。 ローマ法王下のカトリックとヘンリー8世下のイングランド国教会の狭間で多くの人の血が流れた時代。 Shardlakeの友人の殺人事件はどうやら連続殺人事件の一部のようだ。 そんな中、ヘンリー8世は若い頃の宗教改革から再び保守派の手の内に戻りつつある。 Shardlakeの後見人、国教会の大主教は宗教改革派を守るためにも、改革派のCatherine Parrとヘンリー8世の結婚を熱望している。 Tudor時代のおどろおどろしい政治と宗教のしがらみに連続殺人事件。 こちらもお勧めです。 今月のBest Readはすごく難しいのですが… あまりにも変わった本、という点でも面白いので、.The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Societyに決定♪ 参加してます。 ポチっとお願いします。
by melocoton2
| 2009-08-03 23:51
| Books
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