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2009年 01月 30日
たぶんすぐに挫折するだろうけど、今年は月ごとに読書録をアップしてみます。
The Reluctant Fundamentalist by Moshid Hamid 数多くあるアメリカ同時テロをテーマにした本の中でも、イスラム教徒の人の視点から書かれた本は少ないので、面白そうだなっと思ったのですが。 主人公はパキスタン出身のエリート。 プリンストン大を出て、有名なニューヨークの金融コンサルタンティング会社に就職し、移民の夢を絵に描いたような生活をしている。 そんな矢先に9.11が起こり、主人公のアメリカに対する思いが急激に変わっていく...。 本のテーマは興味深いし、登場人物の描写もなかなかなのですが、パキスタンのカフェで主人公は見知らぬアメリカ人に話しかけている、というナレーションの設定がなんかわざとらしい。 そして、エンディングがどうもしっくりいかない、と言うのが正直な感想です。 キプロス島歴史散歩 by 渋沢幸子 キプロス旅行に行ってから、ちょっとキプロスについて勉強してみようかな、と思って読んでみました。 著者はトルコ研究家なので、とかくギリシャ系キプロス人の言い分ばかりを聞く羽目になるイギリスに住んでいる私をしては新しい発見があったので、面白かったかも。 ただ、私外国の地名や人名をカタカナで読むとどうしても覚えられないのですよ(トホホ^^;)。 だから、こういう本は英語で読んだほうが頭に入ったかもしれません。 The Scarlet Letter by Nathaniel Hawthorne 大学時代の英文学の先生に薦められた本を今頃読みました(笑)。 こういう本って、この時代にはすごくセンセーショナルだったことが今読むと 『えっ? それだけ??』 って思ってしまうことが多いですよね。 主人公のへスターはイギリスからマサチューセッツに移民してきたが、仕事でヨーロッパに留まった夫がアメリカに到着する前に、何者かと不倫の恋に陥り、女の子を出産する。 ピューリタン社会のマサチューセッツではへスターは罪人として牢屋に入れられ、裁判にかけられ、赤いA(Adultery=不倫)の刺繍を常に洋服の胸に付けていなければならなくなる。 どんなに責められても、へスターは子供の父親の正体を明かさないのだが...。 現代の読者にとっては、不倫相手の正体がすぐに推測できてしまい、うーん、いまいちだったなあ。 まあ、世界の名作、という位置づけなので、読んでおいてよかったです。 Imposture by Benjamin MarkovitsとA Quiet Adjustment by Benjamin Markovitsは浪漫派の詩人、バイロンに関する3部作の1,2作というので興味を持ちました。 ByronってDon Juanや数々の詩の作品のほかにもいろんな意味(自由奔放な恋愛、近親相姦疑惑、同性愛のうわさ、ギリシャの独立戦争中の死)など波乱万丈の人生を送った人ですよね。 Impostureはバイロン本人ではなく、彼の2度目のヨーロッパ外遊(というか奥さんとの別居に伴い数々のうわさ↑が流れて、亡命した、って感じですが)のときに同行した若い専属医師が主人公です。 バイロンのカリスマにあこがれてひょんなことから、自分がバイロンの振りをしまい、また彼をバイロンだと思い込んで恋に焦がれてしまう女性との物語。 序章にある著者自身の知る詐称者の逸話から、なかなか面白い本でした。 A Quiet Adjustmentはバイロンの妻となるAnnabella Milbankeが主人公。 彼女の目を通したバイロンの人格の描写。 面白いと言えば面白いんですが、私はバイロン自身の声を聴きたい。 ちょっと物足りない一冊でした。 3部作の3冊目はバイロン自身がナレーターだと良いんだけど。 それにしても一ヶ月に5冊も読んじゃって、自分がどれだけ暇人だかをさらけ出してるみたい(爆)。 ※画像はamazon.co.ukとamazon.co.jpからお借りしています。
by melocoton2
| 2009-01-30 21:29
| Books
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