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2012年 04月 26日
Phantom 待ちに待ったJo Nesboの最新作。 珍しくペーパーバック価格になるのを待たず、kindleにダウンロード。 前作のLeopardの事件を解決した後、また香港に戻り、借金取立て業についていた、元オスロ警察庁の刑事、Harry Hole。 実の息子のように可愛がっていたOlegが麻薬がらみの殺人事件の容疑者として逮捕された、という話を聞きつけ、オスロに戻ってくる。 可愛かったOlegはいつの間にか新種のドラッグ、Violinにはまり、別人のようになっていた。 いつも通り、汚職、暴力、ドラッグとかなり凄まじいテーマの犯罪小説。 うーん、やっぱりこのHarry HoleシリーズはSnowmanがピークだったと思う。 今回は、あまりにも信じがたいストーリーラインで、ああ、もうこのシリーズネタ切れか、それとも大人気の為にあまり編集をせずに急いで出版してしまった感がありあり。 このシリーズお読みになりたい方は、The Snowman 日本の方はこちらから(原書です)↓ お勧め度: ★★★☆☆(3/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 04月 04日
The Marriage Plot この作家さん、大学の先輩なのですが、デビュー作の”The Virgin Suicides 結論から言うと、ちょっとがっかり。 物語は1980年代に私のAlma Mater(母校)であるニューイングランドの大学の卒業式当日に始まり、私にとっては懐かしいことが盛りだくさんでどれだけ面白い小説になるのかとワクワクしながら読み始めたんですけどね。 大学で英文学を専攻したMadeleineは真面目な文学少女。 ヴィクトリアン文学の"Marriage Plot(結婚を前提としたストーリーライン)”についての卒論を書いたばかり。 そんなMadeleineに恋するMitchellは宗教に興味を持ち、卒業後は親友とヨーロッパとインドの旅に出て、カルカッタのマザーテレサのもとでボランティアとして働く計画を立てている。 そんな中Madeleineは躁うつ病を煩うLeonardと付き合い始める。 Leonardは科学者の卵だが、躁鬱病の薬を飲むのをやめてしまい、卒業単位を取れないまま心身衰弱で入院するまでになってしまう。 MadeleineもMitchellもLeonardも高水準の教育を受けながらも人生の方向性が定まらぬまま、試行錯誤して行くのだが…。 まあ、私の卒業したこの大学、こんな人ばかりなのは確かですが…(汗)。 それがどうしたって思ってしまった^^;。 前作の"Middlesex"がかなりいい作品だったので、ちょっとがっかり。 次に期待します。 あ~、でも久しぶりにProvidence, RIに行きたくなった!!! 大学、楽しかったなぁ^^。 お勧め度: ★★★☆☆(3/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 03月 31日
夏天の虹―みをつくし料理帖 みをつくし料理帖の新刊。 なんとまたまたブロ友さんのブライアさんのお言葉に甘えて日本から送ってもらってしまいました。 ブライアさん、ありがとう! 前作の『心星ひとつ』で、想い人のお武家様と一緒になるか、それとも料理の道で生きていくか、の狭間で揺れていた澪。 この作品では料理の道を選び哀しみを乗り越え、新しく成長しようとする様がまた生き生きと描かれています。 このシリーズ、本当に大好き。 またトンでもない出来事があるのですが、それはネタばれになるので内緒。 このシリーズは普通6ヶ月に一冊出るのですが、次回は一回お休みするそうで、ああ、来年が待ち遠しいです! みをつくしシリーズ、お勧め!!! お勧め度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 03月 06日
イギリスのfeel good films(観ていい気分になる映画)がお好きな方にはぜひお勧め!
![]() ※画像はwww.imdb.comからお借りしています。 "Love Actually”とか”Ladies in Lavender"とか”Calendar Girls"とかの路線です。 老後の生活にそれぞれ不安のあるイギリス人の男女がコストは低いが”高級”だというパンフレットを信じてインドの"Best Exotic Marigold Hotel"に滞在することになる。 Maggie Smith扮する”イングリッシュ”ではない医者には診て貰いたくないという偏見を持っているMurielは腰の手術がイギリスの国民保険では6ヶ月待ちだが、インドならすぐに手術を受けられるという理由でインドまで出かける羽目に。 夫に40年間頼り続けたEvelynは夫の死により、多額の借金があることをしり、マンションを手放さなくてはならない羽目に。 Douglas(Bill Nighy)とJean(Penelope Wilton)は娘のインターネット会社に投資したが為に、Douglasの公務員の年金ではイギリスでは生活できないほど金銭に困ってしまった。 定年退職した裁判官のGraham(Tom Wilkinson)はインドで育ったが40年たった今、何かを探しにインドに戻って来たのだった。 異文化への対応の仕方は人それぞれですが、特に年配の方はあまりにも自分の環境と違う場所に行くとかなり戸惑うはず。 それを楽しめるか否かで自分が幸せになれるかも左右されますね。 ロマンスあり、声を出して笑うほどおかしいシーンが満載で、その上人生について考えさせられる映画でした。 豪華キャストももちろん見ごたえありなので、超お勧めです! アメリカでの公開は5月4日、日本は未定かな? お気に入り度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 03月 03日
出世花 (文庫) みをつくしシリーズの高田郁さんのデビュー作だそうです。 みをつくしが終わったら(終わって欲しくないけど!)、この作品もシリーズ化されるらしく、みをつくしと同じ出版社で再出版された文庫本。 この作者さん、好きだなぁ~。 時代物で逆境をひたむきに生きる若い女性が主人公なところはみをつくしシリーズに通じますが、題材はかなり違います。 武士の出身の縁は子供の頃、不義密通で他の男と駆け落ちした母のあだ討ちに出向いた父と共に国を離れるが、江戸で父は頓死。 縁も死に掛けているところをある寺の住職に助けられ、身の振り方が決まるまでという約束でその寺で生活することに。 そのお寺はなくなった方の遺体を洗い清め、火葬をする、いわゆる墓寺で縁は自然になくなった方を送り出す仕事に携わるようになるのだが…。 映画”おくりびと”と同じ題材。 人間の死はデリケートな題材だし、死体を洗い清める、ということは世間から疎まれがちなのだろうけれど、縁の透明な人柄と寺の僧侶、そして毛坊主たちの人柄がすがすがしく、とても後味のいい小説です。 もともと涙もろいのですが、読書中何度も涙してしまった…。 お勧めです。 お気に入り度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 02月 28日
Incendies (DVD amazon.co.uk) ケベック地方で育った双子のJeanneとSimon。 母親が急に亡くなり、遺言を読む為に母の生前の上司でもあった公証人の事務所に出向くが、母の遺言には ”父を探し出せ” ”見知らぬ兄を探せ” という驚くべきメッセージが残されていた。 双子は父は中東の戦争で亡くなった、と聞かされて育ち、兄の存在などまったく知らなかったから。 架空の中東の国(宗教戦争の歴史をたどるので、たぶんレバノンがモデル)に隠されている双子の出生の秘密とは? この映画、すっごくお勧めです! 母親がカナダに移民する前の人生をまったく知らなかった双子たちが、少しずつ人間としての母を発見していく。 母国の宗教戦争を生き抜いた母の壮絶な過去。 それを通して双子は成長し、お互いをいたわるようになる。 日本語字幕版はこちらから ⇒ 灼熱の魂(Incendies) [DVD] お気に入り度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 02月 23日
The Sisters Brothers (paperback amazon.co.uk) 2011年度Booker Prizeのロング・リストに選ばれた作品。 2011年度はBookerにしては珍しく、”読みやすさ”で選ばれた本が多かったと話題だったのですが、本って読みにくいから質の高い本だとは絶対思いません。 スラスラ読めて、それでも人の心を動かす物語のほうが、インテリとされる人たちが絶賛しがちな(Bookerによく選ばれるような)本よりよっぽど良いと思うけどなぁ。 この作品、実は自分では絶対選ばないような本です。 どうしてかというと、古い言い方をすると”西部劇”のようなウェスタンだから。 ただテレビの本のレヴュー番組でパネリストの人たちが絶賛していたので、読んでみる気になりました。 悪名高きSisters兄弟のCharlieとEliは西海岸に名のしれた早撃ちのプロの殺し屋。 オレゴンの本拠地から、ボスに命じられ、Herman Warmという男を殺しにゴールドラッシュ真っ只中のカリフォルニアまで南下する。 殺し屋という職業に似合わず欲がなく、ロマンチストのEliがナレーターとして語られるSisters兄弟の冒険はまさにハリウッドの西部劇ファンタジーのようなのだが…。 これ、こういうアクションものが好きな読者にはたまらないのでは? 私はどうもこの手のお話があまり楽しめないほうなので、ふーん、という感じでしたが、読み終わった後、Eliの語り口がとても気に入っていたことに気がつきました。 これは好みが分かれるかも? 日本の方はこちらから⇒The Sisters Brothers (amazon.co.jp) お気に入り度: ★★★☆☆(3/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 02月 22日
かもめ食堂 (文庫 amazon.co.jp) いまさらですが… 小説のほうも読んでみました。 映画はずいぶん前にDVDで観ていて、 こちらのブログ記事に書いているように、おにぎり食べたい病にかかってしまいました。 そして今回も^^。 フィンランドのヘルシンキを舞台に、ひょうひょうとして、マイペースのサチエは”日本人のソウルフード”であるおにぎりを中心にしたメニューのカフェを始める。 お客さんは日本お宅のフィンランド人の男の子のみ。 そんなある日本屋で出会った日本人女性がカフェを手伝うようになり、旅行中のもう一人の女性も転がり込むことに。 お客さんは少しずつ増えていくが、フィンランド人客はみんなシナモンロールしか食べてくれない。 それでもサチエは日本のおにぎりをメニューからはずすことはしないのだった。 自分のポリシーを崩さず坦々と生きるって憧れますが、まあ、この小説の場合、サチエは宝くじに当たってお金にはまったく困らない、という設定だから、妥協をしないという贅沢が許されるのかも。 小さなことに幸せを見出す、ということはとても素敵なことだとは思います。 フィンランドのゆったりした時間の中のほのぼのとした人間関係。 やっぱり好きだな、このお話。 お気に入り度: ★★★★☆(4/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 02月 10日
宿命 (amazon.co.jp) このところ知り合いの方にお借りしていた本を読んでいたので、和書が続きます。 東野圭吾さんの作品、これで4作目かな。 作品ごとに感じが違って面白いですね。 この作品はいわゆる殺人ミステリーの他に数奇の”糸”でつながる人々の謎解きも加わりなかなか読み応えがありました。 欲を言ってしまうと、主人公の勇作とその宿敵、晃彦の関係は物語の最初のほうでなんとなく分かってしまったのがちょっと残念。 勇作は子供の頃、近所の病院の庭によく遊びに行き、そこで患者らしい女性、サナエとよく遊んでもらった。 しかしある日、サナエが窓から落ち志望する事件が起こる。 警察官だった勇作の父はサナエの死を捜査するが、何者かの介入により、捜査は打ち切られ、未解決のまま放置される。 あるいきさつから父と同じ警察官の道を歩むようになった勇作は、大企業のUR電産の社長殺人事件の捜査に借り出されるが、そこで子供の頃からライバルだったUR電産前社長の御曹司、晃彦と再会する。 そして晃彦はなんと勇作の高校時代のガールフレンド、美佐子と結婚していた。 晃彦、美佐子、勇作は何かの糸で操られているように運命がつながっている。 その糸とはなんなのか? お気に入り度: ★★★★☆(4/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。 2012年 02月 07日
このところシアターはハズレが多かったのですが(笑)、今回は大当たり。
このコメディーは人気が高く珍しく正規料金を払って観に行ったので満足のいくものでよかった^^。 1955年にイギリスでAlec Guinesss主演で映画化されたThe Ladykillers 今回の主役はBBCシリーズThe Thick Of It その他にもイギリスのコメディー番組で人気のBen Millerなど、キャストも魅力。 Peter Capaldi扮するMarcus教授は年配の女性、Mrs. Wilberforceの家に下宿することになるが、尼シュアミュージシャンと名乗るMarcusの友人が次々と現れる。 この男たちはミュージシャンなどではなく、強盗を企む犯罪集団だったのだが…。 ブラックユーモアで最初から最後まで笑いっぱなしでした。 暗く寒いイギリスの冬にはコメディーシアターがぴったり。 The Ladykiller、お勧めです。 劇場、チケットなどの詳細はDelfont Mackintosh Theatresのサイトから。 日本の方は オリジナルの映画をどうぞ。 なぜかブルーレイしか見つからないのですが、夫に言わせると映画のほうがもっと面白いと(1955年版限定ね^^;)。 お気に入り度: ★★★★★(5/5) 参加してます。 ポチっとお願いします。
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